
製造課長が毎月Excelで30時間かけていたシフト作成を、ルールごと仕組みに移しました。
従業員180名の化学品メーカーです。プラントは24時間連続運転で、3交代勤務の対象者は120名。シフトは月単位で組んでいます。 作成しているのは製造課長、1名です。希望休を紙で集め、Excelのシートに名前を入れては消し、人数が足りない日を埋めていく。月におよそ30時間を費やしていました。 守らなければならない条件がいくつもあります。危険物取扱者の資格者を各直に必ず1名入れる。夜勤明けの勤務間隔を一定以上あける。連続で夜勤に入れるのは何日まで。新人を単独で入れない。これらを頭に入れながら埋めていく作業です。 それでも見落としは起きます。勤務間隔が足りていない、資格者がいない直があるといったミスが月に7件前後。公開後に現場から指摘されて作り直すこともありました。しかも、この作業を代われる人が社内にいませんでした。
法令や安全に関わるものは必ず守る条件、希望休や公平性はできるだけ守る条件として分けました。すべてを同じ重みにすると、成立するシフトが見つからなくなります。
従来は紙を集めて課長が転記していました。従業員がスマホから直接入れられるようにし、締切日を過ぎた分は自動で反映外になるようにしました。
案が出た段階で、どのルールにどれだけ近いかを表示します。公開後に現場から指摘される前に気づけることが、この仕組みで一番大きい点です。
1人入れ替えると、他の日の人数やルールの成否がすぐに再計算されます。急な欠勤への差し替えもここで検討できます。
課長は自動で出た案を確認し、一部を入れ替えるだけになりました。浮いた時間は現場の巡回と新人教育に向けられています。
勤務間隔不足や資格者の抜けは、案を作った段階で強制的に弾かれます。公開後の作り直しがなくなりました。
誰の希望がどれだけ通ったかが集計されるため、偏りを見て次月で調整できます。以前は感覚でしか分かりませんでした。
勤務帯ごとの必要人数を満たしながら、資格者の配置や勤務間隔、連勤の上限といった必ず守る条件を満たす組み合わせを探します。その上で希望休の反映率と夜勤回数の公平さが高くなる案を選びます。案にはルールへの余裕度が並んで表示され、手直しすると即座に再計算されます。
5カ月
要件定義とルールの洗い出し5週、計算部分の開発6週、画面とスマホ側の実装7週、従来のシフトと並べての確認3週
720万円
要件定義・ルールの洗い出し190万円+計算部分280万円+画面実装250万円(税抜)