
溶鋼成分・鋳造条件・差圧・使用後ノズルの観察結果を横断し、閉塞につながる条件を可視化。
連続鋳造では、タンディッシュから鋳型へ溶鋼を送る浸漬ノズルの流路が徐々に狭まり、流量が不安定になることがあります。特にアルミナ系介在物の付着が進むと、ストッパー開度を上げても狙った流量を維持しにくくなり、鋳造速度の調整やノズル交換が必要になります。 従来は、閉塞が起きたヒートの成分値や操業記録を担当者が後から確認し、使用後ノズルの付着状況と照らし合わせて原因を推定していました。しかし、溶鋼中のAl・Ca・O成分、処理履歴、鋳造時間、温度、差圧、ノズル寿命など確認項目が多く、どの条件が本当に閉塞へ効いているのかを定量的に整理することが難しい状態でした。 その結果、対策が『早めに交換する』『条件を少し厳しくする』といった経験則に寄りやすく、同じような閉塞が別ロット・別操業で再発することが課題になっていました。
溶鋼成分、精錬・処理履歴、鋳造開始からの経過時間、タンディッシュ温度、ストッパー開度、ノズル差圧、鋳造速度、ノズル交換時刻をヒート・ノズル単位で紐付けました。
交換後のノズルについて、付着量、付着位置、流路狭窄の程度、付着物の分析結果を記録し、操業中のデータと対応付けました。単なる『閉塞した/しなかった』ではなく、閉塞の進み方まで学習対象にしています。
差圧上昇や流量低下が起きたケースと正常ケースを比較し、どの成分・操業条件の組み合わせで閉塞傾向が強まるかを分析。担当者が確認すべき要因を寄与度とともに提示します。
現在のヒートが過去の閉塞事例とどの程度似ているか、どの条件が通常レンジから外れているかを一覧化。現場が元データへ戻って確認できるよう、根拠データも併記しました。
閉塞が起きてからデータを掘り返すのではなく、要注意条件をヒート単位で確認し、操業中の監視や次回条件設定に反映できるようになりました。
『この鋼種ではこの条件を避ける』『この成分域では差圧推移を重点監視する』といった判断を、個人の経験だけでなく過去データに基づいて共有できるようになりました。
ノズルそのものだけでなく、成分調整・処理条件・鋳造条件まで含めて再発要因を検討できるようになり、品質安定化に向けた改善サイクルを回しやすくなりました。
ヒート・ノズル単位で各データを時系列統合し、正常操業と閉塞傾向が見られた操業を比較。成分値・操業条件・差圧推移・付着状態の関係をモデル化し、閉塞への寄与が大きい条件や組み合わせを抽出します。
5カ月
700万円