
部門ごとのExcelに分かれていたスキルの情報を、応援の場面で使える形にしました。
従業員450名、食品機械の部品を製造しています。工場には加工・溶接・組立・検査の4部門があり、合計で24工程。現場の作業者は210名です。 人の平準化は進めていました。作業者ごとにどの工程ができるかをマトリクスにまとめ、半年ごとに更新する運用です。マトリクスはExcelで、部門ごとに管理されていました。 問題は、このマトリクスが応援の場面で使われていなかったことです。欠勤や飛び込みで人が足りないとき、班長は自分の部門の中で探します。他部門にできる人がいても、そのマトリクスは見ていません。 結果、同じ日に、ある部門では残業し、別の部門では手待ちが発生するということが起きていました。部門をまたぐ応援は月に3件程度。マトリクス上では、複数部門の工程に入れる人が47名いました。
4部門のExcelは、習熟の段階の分け方が違いました。3段階の部門と4段階の部門があり、同じ言葉の意味も違います。定義をすり合わせる作業に6週間を使っています。
マトリクス上でできることになっていても、2年触っていない工程は実際には入れません。直近の作業実績と合わせて、すぐに入れる人と付き添いが要る人を分けています。
応援に出したら、元の工程が回らなくなっては意味がありません。候補には、その人を抜いたときの元部門への影響を並べて表示します。
応援に出た実績はマトリクスに戻ります。半年ごとの更新を待たず、実際に入った工程の記録が蓄積されていく形にしています。
人が足りないときに、他部門も含めた候補が出るようになったためです。班長が他部門のマトリクスを探す必要がなくなりました。
以前は自部門内でしか探せなかったため、同じ日に手待ちと残業が同時に発生していました。月の残業時間は全体で約8%減っています。
どの工程に入れる人が少ないかが見えるため、育成の優先順位を決められます。導入1年で、対応者が2名以下の工程は9工程から5工程になりました。
部門ごとに違っていた習熟の段階の定義を揃え、全部門のマトリクスを一つにします。人が足りない工程が発生したとき、マトリクス上の可否と直近の作業実績を合わせて、他部門も含めた応援候補を出します。候補ごとに、その人を抜いたときの元部門への影響を並べて表示。応援の実績はマトリクスに戻ります。
5カ月
マトリクスの統合と基準のすり合わせ6週、提案部分の開発5週、画面実装5週、試行運用4週
730万円
要件定義・マトリクスの統合260万円+提案部分250万円+画面実装220万円(税抜)