
読まれていなかった報告の本文を使って、場所や状況別の偏りを見えるようにしました。
従業員780名、国内4工場で金属加工と組立を行っています。ヒヤリハット報告の提出を奇励しており、年間で約2,800件集まります。 報告は紙の様式に手書きし、安全担当がExcelに転記します。分類項目は「転倒」「挑まれ」などの大くくくった8区分。月次の安全会議では、この区分ごとの件数の棒グラフが出されます。 問題は、このグラフから対策が出てこないことでした。「挑まれが先月より5件多い」と分かっても、どこで何に挑まれたのかは区分だけでは分かりません。実は報告の自由記述欄には、場所も状況も書かれていました。ただし、年2,800件の本文を読む作業は誰もやっていませんでした。 安全担当は2名。4工場分の転記と集計に月の半分を使っており、中身を読む余裕がありませんでした。
自由記述欄には、どこで何をしていてどうなったかが書かれています。ここから場所、作業内容、状況、時間帯を取り出し、集計できる形にしました。
場所の書き方は人によって違います。工場のレイアウト図と照らして、同じ場所を指す表現をまとめています。
件数の多少だけでは動けません。同じ場所で同じ状況が何件重なっているかを一覧にし、実際の報告本文をその場で読めるようにしています。
現場がスマホから入力できるようにし、写真も添えられる形にしました。紙の提出も残しており、紙分は読み取って同じ形に揃えています。
通路の交差部、特定の機械の背面、階段の踊り場など、場所を特定しての対策が出せるようになりました。
転記と集計に月の半分を使っていた安全担当2名が、巡回と教育に時間を使えるようになりました。
別の工場で起きたヒヤリハットと同じ状況が自分の工場にもあるかを、検索で確かめられるようになりました。
報告の本文から、場所・作業内容・状況・時間帯を取り出します。場所の表現はレイアウト図と照らして同じ場所にまとめ、場所別・状況別に集計。同じ組み合わせが重なっているものを上位から一覧にし、そこから元の報告本文に戻れるようにします。4工場を横断して検索できます。
5カ月
過去報告のデータ化と要件定義6週、分類と集計部分の開発6週、入力と画面の実装5週、試行運用4週
700万円
要件定義・過去報告のデータ化230万円+分類と集計260万円+入力と画面の実装210万円(税抜)