
翻訳の時間がかかりすぎて現地に届かなかった手順の改訂を、数日で反映できる形にしました。
従業員1,100名、国内に2工場、タイとベトナムに3工場を持つ電子部品メーカーです。海外工場へは日本で作った作業手順書を翻訳して展開しています。 手順書は約2,900件。翻訳は外注しており、1件あたり数日から数週間。費用は年間で約1,200万円です。 問題は翻訳そのものより、改訂の追従でした。日本側で手順を見直しても、翻訳の手配をして現地に届くまでに数週間かかります。その間、現地は古い手順で作業を続けます。 実際に調べてみると、現地で使われている手順書のうち、日本側の最新版と一致していたのは7割でした。残りは改訂前の内容のままです。手順の違いが原因と見られる品質問題も、年に数件発生していました。
自社の設備名や工程名、安全用語は、一般的な翻訳では安定しません。先に約1,800語の対訳を作り、常に同じ訓が当てられるようにしました。
改訂のたびに全文を訳し直すと、現地はどこが変わったのか分かりません。変更された箇所だけを特定し、そこに印を付けて公開する形にしています。
安全に直結する手順は、現地の管理者が確認して承認するまで公開されません。この区別は手順ごとに事前に登録しています。
現地で使われている版と日本側の最新版が一致しているかを一覧で見られます。これがないと、どこが遅れているかを誰も把握できません。
日本側で手順を改訂すると、翻訳案が自動で作られ、現地の確認を経て公開されます。
古い版が使われ続ける状態が解消しました。手順の違いが原因と見られる品質問題も、導入後1年では発生していません。
翻訳の外注費は年間約1,200万円から約350万円になりました。残っているのは、安全に直結する手順の監修分です。
日本側で手順書を改訂すると、変更された箇所を特定して翻訳案を作ります。用語の対訳表を適用し、設備名や工程名は常に同じ訓に揃えます。現地の担当者が確認・修正したうえで公開され、安全に関わる手順は管理者の承認を経てから公開されます。各拠点で使われている版と最新版の一致状況を常時集計します。
6カ月
手順書の状態調査と用語の整理6週、翻訳と改訂管理の開発8週、現地向け画面の実装5週、現地での試行6週
980万円
要件定義・用語整理290万円+翻訳と改訂管理420万円+画面実装270万円(税抜)。翻訳の利用料は月数万円規模