
形式のバラバラな注文を読み取り、受注担当は確認だけすればよい形にしました。
従業員110名、ゴム・樹脂部品の製造メーカーです。取引先は約340社で、注文はメールとFAXで届きます。件数は1日におよそ150件。 注文の形式は取引先ごとに違います。自社の発注書をPDFで送ってくる先、メール本文に直接書いてくる先、Excelを添付する先、FAXで手書きのメモを送ってくる先。同じ取引先でも担当者によって形式が変わることもあります。 これを受注担当3名が読み取り、基幹システムに入力します。1件あたり平均4分、日1人あたり3時間強。午前中に届いた分を午後に入力する運用でした。 入力ミスも起きます。品番の枝番を見違える、数量の桁を間違える。月に6〜8件で、出荷直前に見つかれば良いほう、気づかなければ誤出荷になります。受注担当の1名が退職を控えており、この体制を維持するのは難しい状況でした。
340社分の形式を登録するのは現実的ではありません。形式に依存せず、文面のどこに何が書かれていても取り出せる方式にしました。
取引先の呼び方と自社の品番は一致しません。過去の受注履歴を使って、その取引先が使う呼び方と自社品番の対応を紐づけています。
単価や数量が普段の取引と大きく違う場合、確認画面で警告を出します。桁違いは読み取りミスだけでなく、取引先側の記載ミスでも起きるためです。
届いたメールやFAXを左に、読み取った内容を右に並べ、項目をクリックすると元の該当箇所が強調されます。上から順に見ていくだけで済む形にしています。
3名で日に9時間強使っていた作業が、約2時間半になりました。午前に届いた注文を午前中に確定できるようになっています。
品番の枝番違いや数量の桁違いは、自社の品番と照らした段階で警告が出ます。
確認作業には取引先ごとの療を覚える必要がなく、他の事務担当でも分担できるようになりました。
届いたメールとFAXを取り込み、形式に依存せずに品名・品番・数量・納期・届け先を取り出します。取引先の呼び方を過去の受注履歴で自社品番に照らし、単価や数量が普段と大きく違う場合は警告を付けます。担当者が元の文面と並べて確認・修正し、確定した内容を基幹システムへ連携します。
6カ月
注文形式の調査と要件定義5週、読み取り部分の開発9週、確認画面と基幹連携の実装6週、並行運用4週
920万円
要件定義・形式調査240万円+読み取り部分420万円+画面と連携の実装260万円(税抜)。運用費用は日150件で月数千円規模